口呼吸を改善して免疫力を高める方法
花粉症やアレルギー性鼻炎の人が増えている原因の1つは、口呼吸だと言われています。
もともと哺乳類は、すべての動物が鼻呼吸です。口呼吸をするようになったのは人間だけなんです。
鼻呼吸をすることには、鼻から吸い込んだ空気が鼻を通る間に、次のような良い点があります。
スポンサードリンク鼻呼吸の良い点
- 鼻毛や粘膜によってホコリや異物を取り除く。
- 適度な温度と湿度で肺に運ばれる。
- 肺への負担が少なく酸素を取り入れられる。
しかし、口呼吸は鼻呼吸と違って空気に混ざっているホコリや異物、細菌などが、そのまま身体のなかに入ってしまう為、白血球をつくる扁桃を直撃し、免疫力が低下してしまいます。
最近の子どもにはアトピーや喘息が多いですが、口呼吸で免疫力が低下している影響だとも言われているのです。
口呼吸が改善して免疫力が高まる簡単な方法
免疫力の低下を防ぐ為に、鼻呼吸になるように改善しましょう。
簡単な改善法は、
- 子供ならおしゃぶりをする
- 口に医療用のテープを貼る
- 口をとじてガムを噛む
- 特殊なマウスピースを使って訓練する
1日、1〜2時間このような状態を続けると、2週間くらいすると効果が表れてきます。
起きている時は鼻呼吸している人でも、朝起きた時に唇や口の中が乾燥していたり、
喉がヒリヒリしている人は、睡眠中口呼吸しているかもしれません。
そんな人は、寝る前に薬局で売っているサージカルテープを口に貼り、
睡眠中口が開かないようにすると良いでしょう。
口呼吸をしている時のサイン
朝起きた時や普段次のような事があれば、
口呼吸をする習慣がついているので、鼻呼吸の習慣に変えていきましょう。
- 1、鼻詰まりが酷い
- 2、口を閉じると苦しい
- 3、気が付くと口が開いている
- 4、口が乾く
- 5、イビキをかく
- 6、朝起きた時喉がカラカラ
- 7、風邪をひきやすい
- 8、口臭がある
いかがですか?
当てはまる方は口呼吸になっている可能性があり、色々な悪影響がもたらされます。
口呼吸の悪影響はこんなにあります。
●歯に関する悪影響
虫歯
歯は唾液によってミネラルを供給され、守られています。
口呼吸になるといつも口が開いて、前歯が乾燥し唾液がない状態になりますから、虫歯が増えてしまいます。
歯周病
歯茎に付く細菌は唾液の殺菌作用で洗い流されます。
口呼吸で歯茎が乾燥すると、歯周病を引起します。
歯の汚れ
歯の表面が乾燥すると、汚れがこびり付いて取れなくなってしまいます。
口臭
口臭の原因となる口の中の細菌は、唾液の殺菌作用で抑えられています。
口呼吸になると当然唾液量が減るので、細菌の量も増え口臭が強くなるのです。
出っ歯
本来、舌は上顎に吸い付き、舌の力で上顎が広げられています。
口呼吸の人は、空気の通り道を確保する為に舌が下顎に付いてしまいます。
結果上顎が狭く前に出てしまうので、出っ歯になると言う訳です。
●睡眠時無呼吸症候群
口呼吸の場合、睡眠中は力が抜けるので後方にある舌が、更に後方に落ちて気道を塞いでしまう為、睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなります。
●風邪
口呼吸の場合、空気が直接気管に入ってしまうために、風邪等の感染症に罹りやすくなります。
●アレルギー
口呼吸の場合、細菌が直接喉や気管に入り込むので、慢性的なアレルギー体質になってしまいます。
口呼吸になる原因
●鼻の疾患で口呼吸になる
口呼吸の原因の1つである慢性的な鼻詰まりは、
アレルギー性鼻炎や蓄膿症と言った鼻の疾患の影響が大きいのですが、
原因を解決すると口呼吸も改善するので、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
●受け口が口呼吸 の原因
口呼吸する人は、鼻の空洞が機能しないため、
上顎が小さくなり受け口になってしまいます。
更に、口呼吸で空気を取り入れようと、下顎を前に押し出してしまうことも受け口になる原因です。
このような場合は、一時的な改善ではなく成長をみながら治療を進めましょう。
●膿栓が口呼吸の原因
喉の両側にある扁桃線の穴に、細菌や白血球の死がいなどが固まってくっついたものを膿栓と言います。
膿栓は、大きさは米粒大で色は乳白色、つぶすと悪臭を発するので臭い玉とも呼ばれていて、
口蓋扁桃だけでなくリンパ組織ならどこにでも出来、口臭の元になるのです。
膿栓は、呼吸の度に喉に侵入する細菌が増えることでできます。
では、喉に細菌が増える原因は、
●鼻づまり等による口呼吸
- ドライマウス症
- 耳鼻科の炎症
- 風邪
この中の口呼吸やドライマウス症の人は、特に喉に細菌が繁殖しやすく、膿栓が出来やすいといえます。
花粉症などのアレルギーによる鼻づまりの場合には、鼻呼吸ができず、知らず知らずのうちに口呼吸になっているケースが多いのです。
健康な人の場合、膿栓は唾液や食事によって洗い流されますが、
ドライマウスや口呼吸の場合、膿栓は洗い流されず、更に膿栓がくっつく状態になります。
イソジンなどでこまめにうがいをしたり、口呼吸から鼻呼吸にするよう心掛けましょう。
口呼吸を治すにはアレルギー性鼻炎を治すことから
アレルギー性鼻炎で鼻水や鼻づまりがひどく、鼻呼吸ができなくなると口呼吸になってしまいます。
アレルギー反応によって鼻の粘膜が腫れ、気道を塞いでしまうのが原因ですが、
口呼吸を改善するにはアレルギー性鼻炎を改善し、炎症を抑えれば良いのです。
- 病院を受診して鼻水や鼻づまりを良くするお薬を処方してもらう。
- マスクをして鼻からアレルゲンを取り込まないようにする。
- 家の中のアレルゲンを取り除く。
- 体質改善をする。
基本的な対策が有効ですが、今すぐ出来る即効性のある改善方法は冷やす事です。
アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜が炎症を起こして腫れる事による鼻づまりです。
冷やすことで血管が収縮し、炎症が鎮まり、口呼吸が改善できると言う訳です。
しかし、この方法はあくまでも一時的なものなので、長い目でみれば体質改善が望ましいと言えます。
口呼吸で口の中が乾燥することへの対策
鼻呼吸をしていると、空気は鼻から入り、鼻の中の副鼻腔を通るので乾燥しにくいのですが、
口呼吸の人は呼吸によって口の中が乾燥するために、ドライマウスになってしまいます。
口呼吸をしている人は、口の中が乾燥しないように対策をしましょう。
マスク、加湿器、テープを口に貼って寝る、というド定番以外の、乾燥対策を紹介していきます。
- 鼻風邪等で鼻の通りが悪い方は、早めに病院に行って治療してもらいましょう。
- 利尿作用がある、カフェイン、アルコール、ニコチンは、脱水状態になり、ドライマウスを引き起こすので、取りすぎは要注意です。
- 水分や食事制限はドライマウスになる恐れがありますので、適度な栄養、水分補給が大事です。
- 唾液腺マッサージ
よく噛んで唾液腺を刺激しましょう。年齢に応じ噛む機能を改善する事が大事です。
唾液を多く出すには、積極的に唾液腺をマッサージしましょう。
大きな唾液腺は耳の前や顎の内側にあるので、そこを刺激すると唾液が多く出ます。
口呼吸を改善するグッズ
●鼻呼吸テープ
夜寝るときに唇にテープを貼って、唇を閉じるために使うグッズです。
唇を閉じるには効果があります。ただ、舌が喉に落ち込むことを完全には防げない。
何故かと言うと、唇は柔らかくてある程度伸びるので舌はある範囲で落ち込むことはできるからです。
●マウスピース
●顎サポーター
私は画像のような顎サポーターをしばらく使っていました。
見るとわかりますが、顎が開かない=口が開かないためのサポーターです。
これをすると確かに口呼吸はしません。でもイビキは依然としてかいていました。いえ前より酷かったのかしれないです。
何故なのか暫く考えて分かったことは、
画像の赤い矢印のように顎を閉じる力は、真上でなく斜め後の上方にかかっています。
そうすると、下顎が上と同時に後ろにずれてしまいます。
下顎が後ろにずれると気道が塞がることになります。
私のように睡眠時無呼吸の者にとってCパップが外れてくれると、
毎月の診察も毎月5千円のCパップの料金も要らなくなるので助かります。
●T4K、T4A
T4K(子供用)、T4A(大人用)という装置を使いながら、
舌の位置、口腔周囲筋、歯並びを治療していきます。
口呼吸と歯並びを同時に改善出来ます。
これらは対処法ですから、口呼吸を治したい場合は、
口呼吸になっている原因に応じた対応が必要です。
口呼吸を治療するのは何科に受診すれば良いですか
口呼吸を改善する為には、何科を受診すれば良いのか迷うところです。
●耳鼻咽喉科
鼻炎による鼻づまりで100%鼻で呼吸が出来ず、口呼吸になっている場合はまず耳鼻科で治療してもらいましょう。
アレルギー性鼻炎、蓄膿症等の治療をしてもらうと、ある程度は鼻の通りがよくなります。
●矯正歯科
口呼吸の原因が歯並びにある場合には、小児歯科や矯正歯科を受診しましょう。
歯並びを改善する事で、鼻呼吸出来るようになります。
●小児科
アデノイド肥大が原因で、口呼吸やアデノイド顔貌になっている場合には、
かかりつけの小児科や耳鼻科で受診しましょう。
アデノイドで手術が必要な場合は、手術が出来る病院を紹介してくれます。
●睡眠障害クリニックや総合病院の睡眠外来
睡眠時無呼吸症候群は睡眠障害に関わる病気ですから、
睡眠障害専門の医療機関に行くのがベストです。
無い場合は、ひとつの手段として呼吸器内科や耳鼻咽喉科を受診してみましょう。
まとめ
免疫力が低下すると言われている口呼吸を治すには、まずは鼻呼吸を意識することが大切です。
- 腹式呼吸の練習
- 口輪筋の訓練
- 寝る前にサージカルテープを口に貼る
少し頑張って鼻呼吸に戻すようにしましょう。
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